Amazon商品ページ制作~売れるページの構成と作成の流れ

Amazonで商品を販売する際、「商品ページ」は売上を左右する最も重要な要素です。
しかし、どれだけきれいな商品ページを作っても、売れないというケースは少なくありません。
その原因は、商品ページを作る前の段階で間違っていることが多いからです。
この記事では、私たちが普段行っている商品ページ制作の前に行うリサーチや設計の流れから解説します。
Amazon商品ページの構成
Amazonでは、最大9枚まで画像を掲載できます。9枚の画像で商品の魅力が伝わるように作成します。
メイン画像(Amazon画像1枚目)

検索結果に表示される画像です。
1枚目の画像には、検索したユーザーが見やすいことや、Amazonサイト全体のデザイン統一、ユーザーに誤解を与えないことなどの観点から、Amazon独自のルールが多数あります。
これらのルールに違反すると、商品が検索結果に表示されなくなったり、ページの修正を求められる場合があります。
また、カテゴリごとにルールが異なることもあり、定期的に新しいルールが追加されることもあるため注意が必要です。
全カテゴリ共通のおおまかなルールは以下の通りです。
- 背景は真っ白であること(RGB255,255,255)
- 文字や装飾は不可
- 画像に対して商品が85%以上を占めること(アクセサリーなど一部例外あり)
- 画像サイズ:推奨2000px以上(ズーム機能が有効になる)
サブ画像(Amazon画像2~9枚目)







商品写真や図解を使いながら、商品の特徴やメリットを説明します。
最大8枚の画像を使って、ユーザーが商品を理解しやすいように構成します。
動画を使用する場合は、画像を1枚減らして、その代わりに動画を挿入することも可能です。
ブランドストーリー

Amazonブランド登録を行っているセラーは、ブランドストーリーを設置できます。
会社の紹介や、どのような思いで商品を開発しているのかといったストーリーを掲載できるほか、Amazonで販売している自社の他の商品へのリンクも設置できます。
商品紹介コンテンツ(A+)

商品紹介コンテンツには、ベーシックとプレミアムの2種類があります。
プレミアムは、ブランドストーリーの設置や一定数の商品紹介コンテンツを作成しているなど、条件を満たすことで利用できるようになります。商品紹介コンテンツでは、サブ画像に入りきらなかった内容や、商品の詳細な説明などを掲載します。
以上が、Amazon商品ページの主な構成です。
Amazon商品ページ制作の順番

Amazonでは、メイン画像とサブ画像だけでも商品の販売は可能です。Amazon販売を初めてスタートする場合は、まずメイン画像とサブ画像だけを作成して販売を開始することをおすすめします。
また、新商品のテスト販売の場合も、メイン画像とサブ画像だけで十分です。
理由はシンプルで、メイン画像とサブ画像で売れない商品は、基本的に売れないからです。
商品紹介コンテンツがないから売れない、ブランドストーリーがないから売れないというケースは、Amazonではほとんどありません。実際に弊社の顧客でも、個人でAmazon販売を始め、メイン画像とサブ画像だけで年商1億円を超えたセラーもいらっしゃいます。
まずはメイン画像とサブ画像を作成し、売れるようであれば商品紹介コンテンツを追加する。商品点数が5~10点以上になってきたらブランドストーリーを作る。このような流れがおすすめです。
Amazon商品ページの作成の流れ
1.Amazonのどの売り場に出すかを決めるリサーチ

自社の商品を販売する際、Amazonという巨大ショッピングモールのどの売り場に出すのかを決める必要があります。
これはつまり、
どのカテゴリに出すのか
どのキーワードで出すのか
を決める作業です。
カテゴリを決める
カテゴリは比較的決めやすいと思います。
Amazonのカテゴリの中から、自社の商品に合ったカテゴリを選びます。ただし、候補が複数ある場合は、カテゴリごとのランキングを確認し、できるだけ強すぎるライバルがいないカテゴリを選ぶとよいでしょう。
ランキング上位が有名メーカーで占められている場合、ランキング上位を狙うのは難しくなります。その場合は、別のカテゴリに少しずらして登録するという方法もあります。ただし、商品とカテゴリが合っていない場合は、Amazonによってカテゴリ変更されることがあります。また、カテゴリごとに販売手数料が異なるため、手数料の観点からも確認しておくことをおすすめします。
キーワードを決める
Amazonで購入するユーザーの多くは、検索キーワード経由で商品にたどり着きます。
大まかにいうと以下のような割合です。
検索から直接購入:60%
検索結果から別商品をクリックして購入:30%
その他(セール・外部流入など):10%
つまり、Amazonでは約90%が検索経由の購入です。
商品をAmazonに並べただけでは、ほとんど誰にも見てもらえません。必ずターゲットとする「キーワード」が必要になります。このキーワードを元にライバルが決まり、商品ページの構成も決まります。そのため、キーワード選定はAmazon販売で最も重要な作業です。
キーワードの決め方
まず、自分の商品がAmazonでどのようなキーワードで検索されそうかを考えます。Amazonでは、検索されない商品は売れません。そのキーワードで検索したときに表示される商品が、自分の商品と同じ用途なのかを確認します。キーワードが同じでも、対象ユーザーや用途が違う場合は、別の商品と考えた方がよいでしょう。
次に、ライバル商品の販売個数を調べます。
自社の目標以上に売れている
→ キーワードが正しい可能性が高い
目標以下しか売れていない
→ キーワードが間違っている可能性があります
キーワードが思いつかない場合、その商品はAmazonでは売れにくい可能性があります。
また、自社の専門知識が強すぎると、ユーザーが使うキーワードとズレることがあります。その場合は、家族や知人に商品を見せて「この商品をAmazonで探すとしたら何て検索する?」と聞いてみるのも有効です。
売り場で戦えるか確認する
キーワードが決まると、Amazon内での売り場が決まります。その売り場に並んでいる商品がライバルです。価格、見た目、機能などの面で戦えるかを確認します。必ずしも最安値である必要はありませんが、上位セラーと比べて極端に高い場合は売れにくくなります。Amazonでは販売数が多い商品ほど上位表示されやすいため、一般的には低価格帯の商品が有利になる傾向があります。
売り場のどの位置を狙うか決める
Amazonの検索結果では、広告を挟みながら上位セラーが並びます。その中で、自社がどの位置を狙うのかを決めます。
1位を狙う → 全セラーがライバル
2位を狙う → 2位以降がライバル
ページ中ほどの位置でも売れている市場なら、10位前後を狙うという戦略もあります。
狙う位置を決めると、その位置にいるセラーの売上の半分〜1/3程度が当面の目標になります。
広告単価を確認する
キーワードのSP広告のクリック単価を確認します。
例えば
ライバルの販売個数:月500個
クリック単価:50円
CVR:5%
の場合
500個売るためには
500 × 20クリック = 10,000クリック
10,000クリック × 50円 = 50万円
という計算になります。
実際にはオーガニック流入もあるためすべて広告費になるわけではありませんが、ライバルと同じ販売数を出すための広告コストの目安として確認しておくことが重要です。
2.ページ構成を考える
決めたキーワードで検索し、表示されるライバルセラーの商品ページを分析します。
まず、1~10位程度までの商品ページを確認し、それぞれのページに書かれている商品の特徴や訴求ポイントをすべて書き出します。
そのうえで、
- 全員が書いている要素
- 特定のセラーだけが書いている要素
を整理します。
全員が書いている内容は、その市場でユーザーが求めている基本条件である可能性が高いです。その中から、自社の商品に関係のない要素は外し、さらに自社独自の強みや特徴を追加します。
もし独自の要素がない場合は、商品の特徴が弱い可能性があるため、何かしら差別化できるポイントを考える必要があります。
最後に、それらの要点をユーザーが購入する動機になる順番に並べ替えます。そして、その順番をもとに2~9枚目の画像にどの内容を配置するかを決めます。
3.メイン画像を考える
次に、メイン画像(Amazon1枚目画像)を検討します。決めたキーワードで検索し、上位1~10位程度の商品のメイン画像を並べて比較します。
そして、画像のパターンを分類します。
例えば
- 正面から撮影
- 斜めから撮影
- パッケージあり
- 光が強い
- 影あり
など、構図や見せ方のパターンを整理します。
これらのパターンは、すべてABテストの候補になります。
ただし、スタート段階では何が正解かは誰にもわかりません。
そのため、まずはAmazonの規約に違反しない構成の中から、よさそうなパターンを1つ選びます。
最初から突拍子もない構図にするよりも、市場の流れを踏まえた画像からスタートする方が安全です。
4.デザインの方向性を考える
次に、商品ページのデザインの方向性を決めます。
決めたキーワードで表示されるライバル商品のページを見て、デザインの傾向を分類します。
例えば
- フォントの種類
- フォントの太さ
- 文字量
- 写真の量
- 色
- 全体の雰囲気
などです。
それらを参考にしながら
- 自社ブランドの方向性
- 想定するターゲットユーザー
- ライバル商品ページ
などを踏まえて、ページ全体のデザインの方向性を決めます。
5.キャッチコピー・テキストを考える
決定したページ構成をもとに、それぞれの画像に掲載する
- 見出し
- キャッチコピー
- 説明文
を考えます。
6.必要素材を揃える
ページ構成、メイン画像の方向性、デザイン方針、キャッチコピーが決まったら、それぞれに必要な素材を整理します。
例えば
- 商品写真
- 使用シーン写真
- 図解用の資料
- 比較データ
などです。
これらの素材を事前に揃えておくことで、商品ページ制作をスムーズに進めることができます。
7.画像を作成する
最後に、これまで決めた内容をすべて組み合わせて商品画像を制作します。
- ページ構成
- メイン画像の方向性
- デザイン方針
- キャッチコピー
- 写真素材
- 資料
これらを統合し、Amazonの商品ページ用の画像を作成します。
売れるAmazon商品ページのポイント
キーワードが最も重要
Amazonは検索型のモールなので、キーワードが非常に重要です。キーワードが思いつかない商品は、Amazonでは検索されないため売れません。また、キーワードがずれていると、検索されても購入につながりません。自社の商品が売れるキーワードを見つけることが、Amazon販売では最も重要です。
商品の魅力が一瞬で伝わるページデザイン
Amazonでは、スマートフォンで画像をスライドしながら数秒で商品を判断するユーザーが多くいます。そのため、画像をどれだけ作り込んでも、一瞬で理解できない内容では意味がありません。
3秒で内容が伝わるように
見せたい文字を目立つ位置に配置する、一瞬で理解できる写真を使う、難しい言葉は使わないといった工夫が必要です。
詰め込みすぎない
販売者は自社の商品に思い入れがあるため、つい情報を詰め込みすぎてしまいます。しかし、ユーザーは一度に大量の情報を読みません。重要なポイントを整理し、1枚の画像に1〜2個のメッセージに絞る方が理解されやすくなります。
画像のクオリティ
Amazonの商品画像のクオリティは年々上がっています。キーワード選定とページ構成がしっかりしていることが前提ですが、写真や画像のクオリティが高いほど売れやすくなります。
Amazon商品ページ作成でよくある失敗
キーワードを決めずにページを作る
Amazonの販売で「キーワードを決めない」ということは、どこの売り場に出すのか決まっていないということです。売り場が決まっていないということは、どんなライバルがいるのかも分からないまま販売を始めることになります。
Amazonは巨大なショッピングモールです。その中には無数のライバル商品があり、その中からユーザーに自分の商品を選んでもらわなければなりません。
そのためには、まずどのキーワードの売り場で戦うのかを決めることが重要です。キーワードを決めずに商品ページを作ってしまうと、リサーチ不足のまま販売することになり、勝てる見込みが低くなってしまいます。
ライバル分析をしていない
なんとなくAmazonで見かけたセラーや、単純に類似商品を販売しているセラーをライバルとして設定してしまうケースもよくあります。
しかし、本来ライバルとして分析すべきなのは
・狙うキーワードが同じ
・自社の目標売上に近い販売数がある
といった明確な条件を満たしたセラーです。
そのライバルの商品ページを徹底的に分析し
- どのような訴求をしているのか
- なぜ売れているのか
- 自社はどこで差別化できるのか
を検証することが重要です。
ライバルより上に行くための戦略を考えずに商品ページを作っても、Amazonではなかなか売上につながりません。
商品の強みを伝えていない
自社の商品には、必ず何かしらの強みがあるはずです。しかし、その強みが「商品ページで十分に伝わっていない」「掲載していても分かりにくい」といったケースも多く見られます。
ユーザーは商品ページを数秒で判断します。そのため、商品の強みは一瞬で理解できる形で伝えることが重要です。
画像に情報を詰め込みすぎる
商品の魅力を伝えたいあまり、1枚の画像に多くの情報を詰め込みすぎてしまうケースもよくあります。しかし、ユーザーは商品画像をスマートフォンでスライドしながら、数秒で判断することが多いです。
情報が多すぎると、逆に内容が伝わりにくくなります。
そのため
- ユーザーが購入する理由を重要な順に整理する
- 1枚の画像には伝えるポイントを絞る
- 自社独自の強みを簡潔に伝える
といった構成にすることが重要です。
Amazon商品ページ制作の費用相場
Amazonの商品ページは、自社で制作する他に制作会社に依頼することもできます。
| Amazon商品画像制作 | 5万~20万円 |
| Amazon商品紹介コンテンツ(A+)制作 | 5万~15万 |
| Amazon商品ページ一式 | 10万~40万 |
Amazon商品ページ制作を外注するメリット
制作時間を短縮できる
Amazonの商品ページは、画像を作るだけでなく
- キーワードリサーチ
- ライバル分析
- ページ構成
- デザイン制作
など、多くの工程があります。
これらをすべて自社で行う場合、商品ページ1つを作るだけでもかなりの時間がかかります。
制作を外注することで、商品開発や仕入れ、在庫管理など、本来集中すべき業務に時間を使うことができます。
Amazon商品ページ制作のノウハウを活用できる
Amazonの商品ページは、一般的なWebデザインとは考え方が少し異なります。
Amazonでは
- キーワード
- 売り場
- ライバル商品
- ユーザーの購入動機
などを考慮してページ構成を作る必要があります。
Amazonの商品ページ制作に慣れている制作会社に依頼することで、こうしたAmazon特有のノウハウを活かした商品ページ制作が可能になります。
商品の魅力を分かりやすく伝えられる
自社の商品は理解しているつもりでも、ユーザーにとっては初めて見る商品です。
商品の特徴や強みがあっても、それが分かりやすく伝わっていないケースも多くあります。
商品ページ制作を外注することで、第三者視点で商品の魅力を整理し、分かりやすく伝えることができます。
画像のクオリティを高められる
Amazonの商品画像は年々クオリティが上がっています。
ライバル商品と比較される環境の中で、写真や画像のクオリティが低いと、それだけで不利になる場合もあります。
商品撮影や画像制作を専門としている制作会社に依頼することで、商品価値を伝えやすいクオリティの高い画像を作ることができます。
まとめ
Amazon販売では、キーワード選定が何より重要です。
キーワードが決まると、Amazon内での売り場が決まり、売り場が決まるとライバルが決まります。Amazonに商品を出したけれど売れない、広告費ばかりかかっているという場合は、一度キーワードから見直してみることをおすすめします。
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